Recto|Verso

Le mode recto verso is an idiomatic expression in French that means "two things are basically the same, or that they are different but closely related"

有楽町、至福の時

 

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5月の話になりますが、東京国際フォーラムで行われていた

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013のコンサートにいってきました。

申し込んだ公演はラムルー管弦楽団/フェイサル・カルイ指揮/ピアノソロ小山 実稚恵の

ラヴェル縛り。亡き王女のためのパヴァーヌ、ピアノ協奏曲 ト長調、ラ ヴァルス。

 

クラシックのコンサートに行くのは2011年12月25日に大阪のシンフォニーホールで行われた大阪フィル・井上道義さんの第九以来なのでかなり久しぶりになってしまいました。

本当はもっと頻繁に行きたいのですが平日18時半開場19時開演に間に合わせるのは難しいので、やっぱり中々行けないです。

22時くらいからミッドナイトコンサートとかやればいいのに…

そういう意味でLFJはゴールデンウィーク中に一日中開催するお祭りなのでとても気軽に参加できます。

今回申し込んだのは佐渡さんが昔在籍していたラムルー管の公演を聴いてみたかったことと、ピアコント長調を久しぶりに聴きたかったからです。

ほかにもいろいろ聴いてみたい公演が沢山ありましたが、あいにくすでに完売。

19時からの公演だったので夕方に出かけていきました。

混雑していましたが、屋台が出ていて野外コンサートも行われていて、かなり楽しい雰囲気。

今年はパリ、至福の時というテーマで、フランス系の作曲家がメインで取り上げられていました。

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スパークリングワイン!

テンションあがりますね。ほかにもビールやサングリアなんかもあって昼下がりに飲みながら音楽を楽しめるなんて最高じゃないか。てな感じです。

 

このイベントは有楽町・丸の内界隈で街をあげてのイベントになるので、期間中こんな催しもしていたようです。↓有楽町駅前でフラッシュ・モブ

 フラッシュモブって海外ではかなり流行ってますが日本ではあまり見かけない...これ見たかったなぁ。

19時からの開演に間に合わせて東京国際フォーラムのホールAへ。

5000人収容でほぼ満席って相当ですね。チケットが破格なんですが改めて集客力の高さを感じました。

パヴァーヌは甘美でただただ美しくて涙腺がゆるみそうになりました。
ピアコンはのだめでも使われていたしかなり有名だと思いますが出だしのピアノの音が美しすぎて鳥肌。小山さんのピアノとても心躍る素敵な演奏でした。

個人的にも軽快でジャズの空気が感じられるこの作品がとても好きです。

La Valseは初めて知ったのですが原曲はラムルー管がかつて初演した曲だったのですね。

退廃的に変化していきながら、とても華やかな演奏で心地よかったです。

 

演奏終了後、客電がつかないなと思っていたら主宰のルネ・マルタン氏が登場。
『ラムルー管はLFJ東京では初の登場ですが、日本とはとても深い縁があります。
17年間、長い間日本人の指揮者とともに歩んできました。皆さんもご存知でしょう、ユタカ・サドさんです。』

えっ!まじで!

ホールにいた観客が全員奇声をあげていました。「えー!!!ぎゃー!!」みたいな。

クラシックのコンサートでこんなサプライズ、あり!?

佐渡さんの指揮、いままで見たことないし、しかもオケのメンバー増えてるということは演奏するんですか!
挨拶も程々におもむろに指揮台の上に。

そして流れ出したスネア。
ボレロだー!!!!

まさか佐渡さんとラムルー管で聴けるなんて、信じられない!!多分もう一生ない!!

アドレナリンが高まり過ぎてやばい!

佐渡さんが両手でオケを煽る度に熱がこもっていきました。とにかく熱い。

脳内ではこの前フィギュアで踊られてたコストナー姐さまのお姿とジョルジュ・ドンのバレエが再生されていました。

ラストはブラボーの嵐。

そういえばオケのメンバーも感極まったのか泣いていました。

1度のコンサートで、同じオケで、新旧の首席指揮者の演奏が2回楽しめるなんてことは通常では考えられないだけに、終わってからもずっと余韻が残っていました。

うまくいえないんですけど、やっぱり指揮者の価値観や音楽性によってオケの音ってこんなに違うんだなということが初心者でもはっきりわかりました。

 クラシックって結構敷居が高い雰囲気があってコンサートとかも中高年のお客様が多いし未就学児は入場不可だったりしますが、そんなに堅苦しくない感じで聴きに来れるのはとてもいい試みだと思います。 海外の有名指揮者の名演をCDで聴くのも素敵ですが、やっぱり生演奏ってライブなので、 演奏者の息づかいが直接感じられるのは躍動感があって、興奮します。 このイベントでは子供のためのコンサートもあって、情操教育にはぴったりだと思います。

  

公式のレポートはこちらをご覧ください。http://www.lfj.jp/lfj_report/2013/05/post-991.php